今回も二児の発達特性児童を育て、自身もASD、LDを特性を持つ主婦
salou ( サルー) さんにご寄稿頂きました。前回記事は以下になります。
発達障害の多様な特性はその分野の専門家に
一言で発達障害と言ってもいろいろあります、同じASD(自閉症スぺクラム症)でもいろいろなタイプがありますよね。
例えば私は短期記憶及びイメージの付きにくい影響で長期記憶も苦手です。
しかし人によっては逆に、記憶力がすごくいい方もいるようです。
私としてはとてもうらやましいのですが、きっとその方にはその方の別の悩みがあるのでしょう。
では逆に、未だにこれはなんなんだろう?と思ってる事
発達障害を専門としている先生でもわからないことはあります。
私は体についての悩みを先生に聞いてみたところ、思った返事が返ってこなかったので、理学療法士(PT)さんに相談してヒントを得た事がありました。
PTとは?
理学療法士はphysical therapist(フィジカルセラピスト)の略称です 。
身体機能・動作の専門家であり、身体機能や痛みの評価・分析をした上で、基本動作能力の改善、運動療法により正しい動きの学習と指導、痛みや麻痺の回復に対する物理療法、自立した日常生活を支援するリハビリテーションの専門職種です。
体、言葉、などそれぞれに、細かい部分にあれ?という疑問を感じた時は、
その分野の専門家にそれぞれ聞くと、解決策に辿り着くことが出来るかもしれません。
今回は、【眼】に関する情報をお伝えして、誰かのお役に立てたらいいなと思います!
みんなある事?我慢していた眼の疲労
やけにノートや白い紙が眩しい。日頃から光の残像が残りやすい。目が疲れやすい。
そんなことを感じた幼いころに、親に話したことがありました。
しかし、私はそのころまだ自分が発達障害だとはわかっていませんでしたし、「みんなあることだから、、、」で済まされ💦
私自身も「あー、みんなあるのか」と納得してしまったという事がありました。
発達障害の特性に感覚過敏などがありますが、本人の感じている感覚が周りの人と違うものなのか?目に見えるわけではないので知ることがなかなか出来ません。
だから、みんなあるよって言われると、これが普通なのか?って思ってしまいますね。
でもそれって、そう思ってしまう事で知らず知らずのうちに
過ごしづらい状態で我慢しているわけなので、自分でも気づかない疲れをため込んでいるのだとご存知ですか?
発達障害のある人は、定型の人に感覚まで合わせて過ごす必要はありません。
定型の人も同じように疲れるわけでは無いからです。
自分の感覚を信じて、不自由を感じたり違和感があった場合は回避する方法を探した方が、より負担の少ない毎日が送れるようになりますよ♪
眩しさを軽減する色がある
私は白い紙に黒の字が書いてある紙を見るのが苦手です。
うわー眩しい!と、読むのがおっくうになってくるのです。
そこで、目が疲れた時に使うサングラスを持ち歩いています。私は普段眼鏡っこなので度付きのサングラスを作りました。
どうも視覚に過敏性があるようです。
紙以外でも、たとえば物がたくさん並べられている商品棚、電気屋さんなどの明るい店内などで買い物をしているととても目が疲れてきて、見ることが出来なくなる時があります。
発達障害の人の中には視野が狭いという特性をお持ちの方もおられます。
それは・無くしものが多い・探すことが苦手・周囲が見えていないなんてことに繋がるので共感してもらえる部分もあるのではないでしょうか。
それは眼球運動を苦手とする部分で、それを課題として持っている人はトレーニング(ビジョントレーニング)することで和らげる事が見込めます。(以下:関連記事参照)
でもそれでも目の疲れが軽減されない過敏性のある人の場合は、自分に合った回避方法を見つけるといいかもしれません。
見えにくさを感じている人が改善できるポイントは
・紙の色
・書体
・文字サイズ
・コントラスト
白い紙を読まなければならない場合には、カラーシート(カラーフィルター)というものがあります。
人によってはこのポイントを抑えることで読解力速度が3倍速くなるほど違いがでます。
こちらのサイトはカラーシートを使うにあたり、目の状態などが詳しく載っていました。
色もそれぞれ効果が違いますし、人に合う色、またその時の体調によっても見やすい色は変わってきます。
現に私のサングラスの色味も、日によっては逆に目が疲れてしまう場合が…。
他に、学生なら教科書を色のついた紙にコピーして読む、色のついた紙のノートを使うなどいろいろな改善策があります。
是非試してみてください!
誰かの未来の道しるべになりますように。
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