【上場企業】働きやすい環境は発達障害特性を自分で語ってつくられる【特性対策】

S太郎さん
S太郎さん

はじめまして、S太郎と申します。

 

「適応障害」と「発達障害(ADHD)の傾向あり」との診断を受けた30代の男性です。

 

私はADHDの傾向があります。学生の頃は特に問題なかったのですが、社会に出てから、周囲と上手くコミュニケーションが取れないと感じるようになりました。

上場企業に正社員として採用をされ、入社後からアルバイトへの指導を任され、上と下に挟まれる立ち場でした。

私は2回の転職経験があります。新卒時は上場企業に正社員として採用されました。入社後からアルバイトへの指導を任され、上と下に挟まれる立ち場でした。

現職ではルート営業として勤務をしておりますが、ある日、仕事関係で起きたトラブルをきっかけに体調を崩して精神科に行きました。その時にいろんなテストを受け、「適応障害」「発達障害の傾向がある」との診断を受けました。

周りが当たり前にできること・当たり前に浮かぶ考えができず、今もいつも悩んでいます。
私には相手を不快にさせる意図など全くないのに、何故か誤解されてしまい、関係がこじれるということも何度もありました。

今も周囲とのいろいろなギャップと向き合いながら生活をしています。今日は具体的な困りごとやその対策方法についてお話しします。


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私の悩み

私が一番困っていることは「自己評価が低い」という点です。

自己評価が低いと自信がなくなっていき、新しいことにチャレンジする勇気が出なくなります。何をするにも確認しないと動けなくなります。

自己評価が低くなってしまった原因は私が「周囲の状況や相手の気持ちを正しく理解できない」という点にあると考えています。

職場で報連相を行うとき、、、

S太郎さん
S太郎さん

「自分なりに要点を絞って話す」

 

端折って報告はするな

 

S太郎さん
S太郎さん

「全部伝えようと話す」

 

要点だけ話して

 

と言われてしまい、正直、今でもどう話せば相手に伝わるのかよくわかっていません。

前に褒められた方法で話をしているつもりでも、注意されることが頻繁にあります。

こういったことを日々繰り返しているうちに、どんどん自己評価が下がっていきます。何故こんなことになってしまうのか、それは私の特性が関係していると感じています。

私の特性

私の一番の特性として、「物事を部分的に捉えてしまう」ということがあります。仕事をしていると、毎日のように自分の特性について思い知らされます。

本来仕事というのは全体を把握した上で、細かい作業の割り振り等を行っていくものです。

管理する立場になるほど、全体を見渡す能力が求められるようになります。管理者はプレイヤーではなくマネジメントを行うことが仕事だからです。

ですが私はプレイヤー思考から抜け出すことができません。末端の作業にばかり気がいってしまい、周りの様子や自分の行動が周囲に与える影響まで頭が回らないのです。

その結果、「人に仕事を振ることができない。こんなに忙しいのに仕事が回らない。」という状態に陥ります。こんな状況にありますが、少しでも改善できるように私は自分なりに対策をしています。

対策方法

物事の全体を把握できるように、考え事をするときは大きな紙に図を書いて全体をイメージしやすくしています。

文字ではなく絵や図など視覚的に捉えやすいものをベースに書いて行くことで、頭の整理がしやすくなります。

そして、職場の中で自身の障害と発達特性をカミングアウトをしました。

精神科での診断、苦手なこと、辛かったこと、困っていることを会社に打ちあけました。

打ちあけたことで、特性への配慮、対策について協力を得られるようになりました。

大切なのは自分の中だけで処理をしないことです。

誰かに自分の認識内容を確認し、間違っている箇所は指摘してもらうということが重要です。

また、できないことは「できない」とはっきり伝えることが自分や会社を守ることに繋がります。

私の今後

今の職場は十分に理解してくれているとまではいきませんが、それでも私が働きやすいように考えてくれていると感じています。

配置転換などで何とか私の活躍の場を用意してくれようとしています。

いろいろと書きましたが、働きやすい環境を作るには自分のことを会社にある程度伝えるしかないと思っています。

会社がどんなに配慮をしてくれたとしても、その配慮が自分に合ってなかったら、お互いに辛い・嫌な思いをするだけです。

具体的にどんな事で困っており、どんな配慮をのぞむか?は、自分が伝えないとわからないのです。

みなさんの中には「何をしても失敗続きで、自分のことが信じられない」という方もいるでしょう。一人で抱え込まず、まずは誰かに相談することが大切です。

家族でも職場の人でも構いません。自分を認めてくれている人が必ずいるはずです。もしも悩んでいることがあれば、信頼できる人に思い切って気持ちをぶつけてみてください。

きっと新しい活路が見出せるはずです。あなたは今も十分頑張っていますよ。大丈夫です。

著者紹介: S太郎

関東に住む30代男です。今も複数の人が絡むような仕事はとても苦手です。

悩みの多い社会人経験ですが、皆さんも仕事やプライベートなどいろんな場所で悩みや困りごとを抱えていると思います。

私の経験が少しでも皆さんの役に立てたら嬉しいです。
一緒に頑張りましょう。


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関西の精神保健福祉士
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S太郎さん、ありがとうございました。

 

いまだ答えの見えてないこともあると思いますが、日々試行錯誤をして特性と向き合いながら頑張っておられる姿勢に感銘を受けました。

 

これからも前に進み続けるなかで、ご自身を知り、生き方を模索していかれることだと思います。

 

そのチャレンジを見守りながら、応援をしていきたいと思います。

 

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