【見極め方】もし劣悪なA型事業所に出会ったら【対処方法】

関西の精神保健福祉士
関西の精神保健福祉士

今回は「とある就労継続A型事業所」であった体験をお伝えします。

ただこの体験は、こちらの事業所の抱える歪みや特殊性で、A型事業所全てがこの様な所ではありません。

事業所を選ぶ時の注意点と、もしこの様な事業所を利用してしまった際の対処方法をお伝えしたいと思います。

 

朝陽さん
朝陽さん

朝陽 発達障害 HSPと申します。よろしくお願いいたします。

 

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とある就労継続A型事業所で働いて

今回は2013年~2015年まで、地方のとある就労継続支援A型(以下A型)で働いて困ったことを項目別にまとめました。

A型は障害があっても基本は最低賃金が保証される貴重な場所です。※就業内容によって最低賃金を下回る事業所もあります。

ですが、私が働いた「とあるA型事業所」は、いろんな問題があるとこでした。

法律(ルール)的に困ったこと

雇用保険をかけてもらえなかった。

週5日4時間働くので、本来は保険をかけてもらえるのですが働いて半年ほどたってからようやくかけてもらえるようになりました。そのせいで失業保険が貰えずに困りました。

給料の支払いが遅れた。

手違いで給料の支払いが遅れたことがありました。生活面でかなり苦しかった思い出があります。

個人的にきつかったこと

管理者に障害の知識がなかった

障害の特性がわからないと言われたので自分の障害の特性をまとめた資料を渡しました。

後日資料を無くしていて読んでいないことがわかりました。

知識以前に、人格の問題も大きかったです。

環境面でつらかった。

小物を作っていたのですが酷いときは、テーブルを使うスペースもありませんでした。

更に酷いときは、部屋に入ることができなくて廊下で作業をすることもありました。

夏は暑くて、扇風機一つ。冬は寒くて、ストーブ一つ。

臭いに敏感なので相談をしたら、お風呂に入ってこない人がいても「我慢しろ」と言われました。

環境面でここまで厳しいところははじめてで、数ある就職の中でも、ここまで酷いところはありませんでした。

違う障害を持つ人の対応で負担がかかった。

知的障害をもつサボり癖のある人は、仕事をやらなくても仕方ない。

その分の仕事はこちらに負担が来ました。

そのことで管理者に、仕事の分担を相談すると「甘えるな」とか「そんなこともできないの?」と逆に怒られて精神的につらくなりました。

仕事に関する指導がなかった

仕事に関してマニュアルなどはありませんでした。

指導員が教えることもなく利用者に教えさせていました。それで教えるのがうまくいかないと怒られました。

こんな事業所を選ばない為に・・・

ここからはそんなところで働かないようにするための工夫を書きたいと思います、

・見学は一回で終わらせない。

こういう事業所の管理者は、初対面の印象がとても良いです。

だから何回か見学に行くこと。付き添いの人を連れていく。

飲食や販売なら、利用して環境を見に行くと良いと思います。

関西の精神保健福祉士
関西の精神保健福祉士

日によって作業内容や納品数などの違いもある為に、体験利用として、複数日重ねられたらいいと思います。

本利用を勧められた際に、迷いがあるなら「持ち帰って検討します。」と前向きな返答で慎重に選択をして貰えればと思います。

 

・調子の良いことは信じない。

調子の良いことをいう人を、素直に信じすぎてはいけないというのは大切です。

きちんとメモを取り、できるなら録音をして証拠を取っておく。

矛盾が大きな事があれば事業所を再検討してみて下さい。

選択肢の少ないところにつけこんで

場所にもよるのでしょうが、自分の住んでいる田舎だと車を使わずに通えるのは、この事業所だけでした。

この事業所を辞めた時、自分の心と体はボロボロでした。

今現在働いている人は、今の環境がつらいなら素直に逃げてほしい。

働く前に迷っている人には、そんなところで働いて欲しくない。

最良の選択を選べる、材料の一つにしていただけたら嬉しいです。

悪質な事業所で勤めてしまった時には・・・

関西の精神保健福祉士
関西の精神保健福祉士

朝陽さん、ありがとうございました。

この様に環境が整っておらず、ひどい対応をする事業所がある事に驚きました。

非常に辛い想いをされて、許しがたい気持ち、他に被害にある人が出て欲しくない気持ちが伝わりました。

 

ただ、私としてはA型事業所全てがこの様な実態ではなく、良い事業所の存在も知っています。

その「とある事業所」の中で、何かがかけ違い、自浄される事も、外部からの指導が入る事がなく、誤魔化されてきた特殊性だと感じます。

しかし今、就労継続A型事業所への行政の管理姿勢は厳しくこの様な現状が許されるわけではありません。

もし、この様な事業所で勤めてしまった時には、外部の機関に相談をされる事をお勧めします。

A型事業所は、福祉サービスとしてではなく雇用関係にあるので、雇用保険未加入、給与未払いなどの問題は労働基準監督署で指導をされる内容です。

また、障害特性を理解せず、環境配慮も怠り、理不尽な叱責などで精神的に追い詰める環境は、障害者虐待にもなります。この様な報告は市町村の障害者虐待相談窓口へご相談下さい。

相談までに、なるべく具体的な証拠や言質を記録されていると良いと思います。

実際に私は、別のA型事業所で辛い想いをされた方の相談を受けて、障害者虐待相談を行いました。

市町村の虐待対応専門チームの方が詳細に聞き取りを行い、事業所への指導が行われました。

支援員の資質によるものか?法人の体質によるものか?複数の問題があると思いますが

本来の就業支援の目的にそって行政から指導がされて、もし是正が出来ない場合や、職員の専門職配置基準に誤魔化しがあれば、その事業所を福祉サービスから取り消す処分も下されます。

歪みを抱え働く方々を傷つけてしまうA型事業所があらためられて、朝陽さんの様なを想いをされる方の権利が護られていく事を願います。


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