本当のニーズは「愛情」
恋愛すること、異性と関わること、だれかと仲良くしたいと思うこと。
人との距離感が難しい私達には、望む程に傷つくことが多くあると思います。
そんな経験を積み重ねているうちに「恋人づくり」も「結婚」も諦めてしまっている方もおられると思います。
しかし本当は、人はみな「愛情」を求めて生きているのではないでしょうか?
委託相談支援の窓口にいると毎日のように電話がかかってくる常連の方々がおられました。
話されることは日常の些細なことや、自分の経験、人生訓などなのですが、関心をもって聞かないように感じられると激怒をされる方もおられました。
その方々が求められているのは、関心をもって自分を知って貰い、理解をしよとしてくれる「愛情」なのだと感じていました。
自分の生き方に興味を持ち、理解をしめして、日常を共感できるパートナーがいれば、わざわざ行政の相談窓口で日々を語る必要もないのです。
同時に「愛情」というニーズに対して相談員の立場では満たしようのない点を感じて、どうすればそのニーズをかなえてあげられるのか?と思っていました。
福祉サービスがいかに細かく充実したとしも、生活面すべてをサポート出来るようになったとしても「愛情」は補えないのです。
ニーズを感じながらつくれなかった支援
当事者会に参加して、若い世代の発達障害者の方々と関わる中でも、就労より、経済支援より「恋人づくり」が大きなニーズだと感じたことを旧ブログでも書きました。
リンク先:発達障害者である専門職のブログ
関連記事:発達障害者の恋愛
実は、そのニーズを元に「発達障害者の恋愛サポート」事業を立ち上げようとしたこともあったのですが、、、結果として挫折をしました。
人間関係という課題を持つ発達障害者に、恋愛面でのサポートや関係調整を行うにはあまりにも高度なノウハウが必要だと感じたからです。
そこにニーズは感じながらも成し得なかったこと。
しかし、時代は発達障害者の理解と包摂に確実に進歩しています。
ついに、発達障害者専門の婚活サイトが出来ていたのです。
発達障害のための婚活・恋活サイト
一見するとただの婚活サイトのように見えます。
ただヘッダー部にはっきりと
「発達障害の方のため、、、」と書いているんです。
これは、すばらしい!!一般のサイトの中に発達枠があるのではなく、最初からオープン参加なのです。
プロフィール欄には障害特性を各スペースもあります。
これは
いきなり予選突破して本大会出場!!
みたいなアドバンテージです。
登録をするとこんなプロフィールから、メールトークがはじまるわけですね。
しかも、サポートツールに専門の相談員つき。
ぜひ、頑張ってほしいです!!
運営する中では色んな難解な側面に直面すると思います。
しかし切実なニーズはあり、福祉事業では手が届かないサービスです。ぜひ、事業のモデルとして確立をさせて発達障害者の未来を明るくしてあげてほしいと思います。
マリネさんへのアクセスは以下バナーより、どうぞー。
後日談
後日にメールでマリネさんにサイトで情報を発信したことを伝えて、発達障害者のニーズの為に頑張ってほしいと連絡をさせて貰いました、
担当者の方より、ご丁寧に以下の様なご返信を頂きました。
スタッフ皆で拝見し、励みにさせていただきました。
まだまだ会員数も少なく、小規模な婚活サイトですが、みなさまのお役に立てるよう、尽力してまいりたいと思います。
まだ、駆け出しの当サイトに対して丁寧に答えて頂いて有難く思いました。
この事業は発達障害者のニーズにマッチしたものだと思います。
発達障害僧侶さんを含めた、多くの賛同者と共に事業が運営されているそうです。
ただ、この事業が軌道にのって完成していくか否かは、これからの皆様に利用にかかっているということです。
ぜひ、多くの発達障害者のニーズを載せた「サービスの火」を絶やさず発展していって欲しいと思います。