こんにちは、kage22といいます。25歳の元自動車整備士です。
感じていた発達特性
幼い頃からよく物事を忘れたり、気が散りやすい特性がありました。
勉強をしているときに、些細なことで話しかけられると今していたことを忘れてました。
新たに物を覚える事が難しく学校の成績はあまり良くありませんでした。
また友達と遊ぶことを滅多にせず、図書室で本を読んで過ごすことが多かったのです。
これが私が今まで自覚していた発達特性の一部でしたが、大きなトラブルとして表れることなく大学まで卒業していきました。
仕事してはじめて明らかになった特性
状況が大きく変わることになったのは大学を卒業し、就労してから2カ月経ってからでした。
私は当時、自動車ディーラーで勤めており、会社の研修でレースメカニックとしてとあるサーキットで整備作業をしていました。
その際に、熱中症にかかり、かかりつけの病院で診察を受け、薬などを処方され暫く休養していましたが、しばらく経っても症状が改善しませんでした。
逆に挙動不審と思われるような異常行動が発生するようになってしまったため、かかりつけ医からの紹介で脳神経外科を受診しました。
検査の結果は、異常なしと診断されましたが、主治医の指示でしばらく様子を見ていました。
その後、症状が著しく悪化し仕事に支障が出るようになったため、1か月後に心療内科を受診した結果、発達障害と診断され、適応障害も併発していることが発覚しました。
診断を受けて実感した生きづらさ
心療内科の先生の診断で明らかになった特性は、男性では珍しいタイプで特に女性に多いタイプの発達障害でAD(不注意特性)とASD(自閉スペクトグラム)特性があるとのことでした。
ADとは(Attention Deficit)注意欠如特性のことを表します。
注意力、集中力、関心を保つことが難しく、気が散ってしまいます。
逆に関心を持ったことには過集中があり、周囲に目が向けられない特性もあります。
ADHDのHyperactivity(多動性)を省いて、ADDという診断名があります。
ADHDが行動に表れることに対して、ADDは頭の中での散乱状態があり表面化し難い為に、発見されにくい事があります。
周囲の環境の変化に対応できず、コミュニケーションを取る事が苦手で、身嗜みや、言動に無頓着であることが明らかになりました。
先輩方に指導してもらう内容を理解することができずに質問を何度も繰り返したり、話している内容がが噛み合わなかったためトラブルを起こすことが多くありました。
さらに、思いついたことを口にそのまま出してしまうため悪意はなくとも悪口を言っているように思われてしまいました。
結果、人間関係に亀裂を生じることがありこの業界で生きていくことのつらさを感じました。
また、電話の内容を忘れてしまい無意識に返答をすることがあったため、お客様からの依頼を生返事してしまいトラブルを多く発生させてしまいました。
特性を理解してからの処世術
その様なトラブルを踏まえた上で、社会生活をしやすくするために対策を行いました。
まず人間関係の崩落を防ぐために、仕事をする上で重要な項目以外は話をあまりせずに余計な話をしないことを心がけるようにしました。
こうすることでまず思ったことを口にしてしまう特性を緩やかにすることが可能になりました。
次に仕事の作業に取り掛かるとき必ず内容について事前にしっかりメモをとり作業内容を復唱してから作業に入ることを心がけるようにしました。
そして電話応対や作業でトラブルになることを極力減らせるようになりました。
これから得意なことを活かして
発達特性を理解することでトラブルの原因も理解でき、対策を取れるようになりました。
逆に、自分の得意な特性を知ることも出来ました。
私が得意とすることは自分の好きなことには何時間も集中することができるため、単純な反復作業や細かい作業を得意とすることです。
また、国産、国外問わず自動車の一部分のパーツから、その自動車のメーカー、車種、年代を特定することもできます。
発達障害特性は根治するのではなく、特性と付き合ってつきあうもので、これからはその長所を生かして、自分を活かせる環境を整えて、確実な仕事に活かしていきたいと思います。
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