診断されたら何してくれるの?
発達障害 診断されたら何してもらえるの?
発達障害の診断を受けると、何が変わるのでしょうか?
まずは自分の理解が進み、過去の失敗や経験に納得がいくと思います。自分の特性を細かく知ることもできます。
障害者手帳の交付や二次障害の状況によっては障害年金の受給要件もあります。
そして、障害福祉サービスの利用が出来ます。ただ、障害福祉サービス利用が自分の生活にどう結びついて、何が必要かはわかりにくいと思います。
医療機関では診断を受けると投薬治療は勧めて貰いやすいのですが、クリニック等の外来受診だけでは、案外福祉サービスとの連携にまで至らないことはあるのです。
市役所で障害福祉サービスの相談にいくと、、、
「これからどうやって生きていけばいい?」
「何に困っていてどこに相談したらいい?」
などの思いで、市役所に障害福祉サービスを申し込みに行くと、
指定特定(計画)相談支援事業所
の一覧というものを渡されて、選んでくださいね~といった説明があるかもしれません。
この名前だけでは何をしてくれるところか?って想像しにくいですよね。
厚生労働省の説明によると、、、
サービス等利用計画についての相談及び作成などの支援が必要と認められる場合に、障害者(児)の自立した生活を支え、障害者(児)の抱える課題の解決や適切なサービス利用に向けて、ケアマネジメントによりきめ細かく支援するものです。
引用元:厚生労働省「 障害のある人に対する相談支援について」
・・・う~~む、実にわかりにくい!!
でも、実はこのサービス、ちゃんと当たれば。発達障害者の苦手部分を補ってくれて、生き方を導いてくれるんです。
「夢」と乗り越える「壁」と「使い方」の整理整頓
「夢」に向かって「壁」を乗り越える為の「サービスの使い方」
指定特定相談(計画相談)支援事業所とは
どんなふうに生きて、自分らしく自立していく方法を一緒に考えてくれる相談支援サービスです。
まずは、よ~くお話を聞いてくれて、これまでの経過や、こまりごと、夢、そのために頑張ることなどを一緒に考えてくれます。
そして、その為に使える障害福祉サービスの情報、使い方、その人にあった事業所の情報も教えてくれます。
実際にサービスを使うとすれば、どんなサービスをどれぐらい使うのか?その人の人生の目標にそって使い方を管理をしてくれるんのです。これをケアマネジメントといいます。
もちろん、サービスを利用するための手続きなんかもやってくれます。その上で生き方に伴走しながら、うまくそのサービスが使えているかの調整やメンテナスをしてくれます。さらに定期的に方向性を振り返り、今後はどうしていこうを一緒に考えます。これを、モニタリングといいます。
素晴らしい事業ですね、まさにどうやって生きるかを悩んでいる発達障害者にはうってつけです。
ただ、、、若干、狭き門なんです。
全国的に足りていない相談支援専門員
高齢者のケアマネジメントをする職種を「ケアマネジャー」といい、
障害福祉のケアアセスメントをする職種を「相談支援専門員」といいます。
この職種は「ケアマネジャー」とは別の任用要件があって、障害福祉の仕事で一定以上経験を積んだ人が、みっちりと行政からのレクチャーを受けて認定されます。
しかし、この「相談支援専門員」はサービスを受けたい人に対して、まだまだ足りていないのです。
なぜなら、発達障害者の相談だけでなく、身体・知的・精神全ての障害者のケアマネジメントを受けなければいけないからです。
行政も頑張って数を増やそうとしていますが、必要な人員に追いついておらず、「相談支援専門員」をつけられないから、自分でサービスを選んでーという、「セルフプラン」を行っている市町村も少なくありません。
サービスの当たりはずれとは?
「相談支援専門員」の経験、相性、
そして一番大きいのは「アセスメント力(見る目)」です。
発達障害者の特性や困りごとは理解されにくい側面がある上に、自分自身でも何に困っていて、どうしたらいいのかが自覚しにくい場合もあります。
その人に起こっていることの本質的原因がなにで、どのように課題を整理していくかを伝える力、
課題だけでなく、ストレングス(長所)をとらえ、生きる希望として返せる力をもって、
発達障害の特性をよく知ったうえで、その人のありのままの特性を理解する姿勢を持ってくれる相談員に巡り合えれば、きっと自分らしく生きる道を開いてくれると思います。
指定特定相談支援事業所については、ネット上の情報では見当たりませんでした。各市町村の相談支援窓口もリンク切れとなっていました。
まずは、「各市町村の障害福祉サービスの窓口」、もしくは「委託相談支援事業所でお問合せをして下さい。
リンク先:発達障害者である専門職のインディペンデンス
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